摩墨について…作品について…時代と共に。。。

墨をする事を摩墨(まぼく)と言います。
摩墨は、摩心に通ず」という言葉があり、若い頃、書道の先生から耳にタコができるほどよく聞かせていただいた言葉です(^_^;)

毛筆で書く前、
心静かに墨を摩っている間に、心が研ぎ澄まされ、集中力が高まる…ということは、確かに有ります。〈無〉になる時間ですね。

…が、今の お子さん達は忙しいです。学校も(土曜日が全休のまま、ゆとり教育を返上したので、平日の)帰宅が、小4からカナリ遅くなる上に、他にも習い事を頑張る子が少なくありません。
墨を摩っていると、約20分間、レッスンの時間が減ります。なので、当教室では、墨汁を使ってもらっています。

大人の方も、時間の関係上、やむを得ず主に墨汁を使っていただきます。
ただ、ゆったりとした摩墨の時間は、自分の心をリセットする効果が有るので、(邪道と思われる方もおられるかもしれませんが)少なめの水で数分摩墨し、途中で墨汁を足すのもヨシとしています。

☆ただし、作品として後に残したいものを書かれている場合は(市販の墨汁の中には、たまに変色するものもあるので)清書用にご自宅で墨を摩った液を持参していただくか、本格的な作品清書用の墨汁を使っていただくように おすすめしていますが。

そして、その作品として残す書は、ひと昔前までは 条幅(掛け軸のサイズ)に書く事が多かったですが、今では競書出品以外は(当教室では)書くとこがほとんどありません。だって最近の住居には床の間が少ない(和室からして少ない)からです。
それよりも、洋室に飾っても しっくりマッチする横長の作品にチャレンジしてもらうことが多いです。

★私は、時代を経ても変えてはいけないものと、
★時代と共に変えていかないといけないものが有る
と思っています。
何事も、ソレを見極めるのは、簡単ではありませんが……。

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↑「幸せは 自分で作る」(幸の字が 何かに見えて 微笑んで貰えたら嬉しいです♪)

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摩墨について…作品について…時代と共に。。。」への4件のフィードバック

  1. この間、半紙を横長にして友達に
    誕生日のお祝いを書いたんですが
    思いの外、喜んで頂きビックリ
    でした (゚o゚;; それと何となく
    横にしたら書きやすかったですよ。
    半紙は縦にして書くと事しか
    思わなかった私に横書きをプッシュして
    くれた先生にサンキュ~です(*≧∀≦*)

    1. 横長の作品って落ち着きますよね。
      絵画も、横長の方が多いですもんね。

      私は書道を習いはじめてから 10年以上、半紙を横にして書く事は
      習った事も・見た事も・思いついた事も…ありませんでした。

      成人してから、会社の文化祭(会社に書道部がありました。書道に縁が有ったんですね。)で、仮名の先生の指導でシラーの詩を横長の紙に書きました。
      自分で言うのもナンですが 好評で…自分の中で『書道が大好き♡』と初めて心が弾みました♪♪
      後で思えば、近代詩文と言う部門の書道でした。

      kikiさんは、書道教室の机上だけでなく、日常生活に“書”を活かそうとされているところが、私自身の刺激&励みになってます☆★
      これからも お互い 固定観念にとらわれず、柔らかい感性で“書”を楽しみましょうね♪♪

  2. 硯に水を入れて墨ですることを「摩墨」という事もその意味も初めて知りました(笑)。先生のblogクリスマスローズに続き初めて知りました2つ目です。勉強になります。ありがとうございます♪

    1. 私も その書道の先生(教授)から聞かなければ、たぶん知らない言葉でした。
      もう鬼籍に入られた先生ですが、セラミックスの硯に墨汁をいれて書くことの多い今の私を見たら、また「摩墨ハ摩心ニ通ズッ!!」と叱られそうです(ノ_<)…久しぶりに墨をすろうかな…

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